
PR Planner - Hina
2025年6月末、「X(旧Twitter)の広告においてハッシュタグの使用が禁止される」という、SNSマーケティング業界に大きなインパクトを与えるニュースが発表されました!
今回は、この変更の背景や広告担当者が取るべき今後の戦略について、SNSマーケティング支援を専門とする私たちミンツプランニングの視点から解説します!
目次
X広告でハッシュタグが使えなくなった背景にはどんな理由があるのでしょうか。
この変更の発端は、XのCEOイーロン・マスク氏の発言にあります。
Starting tomorrow, the esthetic nightmare that is hashtags will be banned from ads on
— Elon Musk (@elonmusk) June 26, 2025
「ハッシュタグは“美的悪夢(visual hell)”。クリックされることで、本来の遷移(リンク)を妨げている。」
という意図のもと上記文章を投稿。
X社はAIレコメンドや広告UX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザーがサービスや製品を利用する際に得られる体験全般)の向上を目指し、よりシンプルな広告表示を推進中です。
ハッシュタグ、絵文字、アニメーション、カスタムいいねボタンなど、「視覚的にノイズとされる要素」の排除に動いているのです。
さらに、X日本法人は今回の変更について、
「プラットフォーム体験をより快適にするための措置」と説明しており、
「この度は突然の仕様変更となり、ご迷惑をおかけいたします。引き続き、X広告のご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします」
とコメントしています。
X広告をご利用いただいている広告主様および広告代理店様
Xではより快適なプラットフォーム体験の向上を目的として、本日2025年6月27日より順次、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止いたします。ハッシュタグを含むX広告の配信は2025年6月27日深夜24時までに全て停止される可能性がございます。…
— Business Japan (@BizJP) June 27, 2025
X広告におけるハッシュタグの使用制限は、2025年6月27日以降に順次適用されています。
これにより、これまで「#〇〇キャンペーン」などを使って訴求していた広告は、配信できなくなりました。
X広告におけるハッシュタグの使用ができなくなった今、SNSマーケターが考えるべき戦略を紹介します!
今回の仕様変更は「広告」にのみ適用されます。
つまり、企業公式アカウントの自然投稿、あるいはインフルエンサーとのコラボ投稿では引き続きハッシュタグが使用可能です。
今後は「自然投稿」と「広告」の役割を明確に分ける戦略設計が求められます。
ハッシュタグが使えない以上、広告ではクリックを誘導する「CTA(Call To Action)」設計が主軸となります。
たとえば…
・ 1文で言い切るタイトル型テキスト
・ クリックを誘導するボタン配置
・ 商品の価値が直感的に伝わるビジュアル
SNS広告では、「引き算のデザイン=本当に伝えたいことに集中させる」力が今後さらに重要になります。
InstagramやTikTokなど、他のSNS広告では依然としてハッシュタグ活用が可能です。
Instagram広告 → ハッシュタグありでもOK
TikTok広告 → キャプション内のハッシュタグが動画拡散に貢献
よって、X広告では「ハッシュタグを使わない設計」を採用しつつ、他SNSでは引き続きUGC拡散などを視野に入れる「マルチプラットフォーム戦略」が必要です。
ハッシュタグが使えなくなった――。
これはピンチのように見えて、実はSNSマーケティングの“本質”を問うチャンスです。
どんな媒体でも、最も大切なのは誰の心に、どう響くか!
ミンツプランニングでは、SNSにおける文脈設計、UGC創出、クリエイティブ企画まで一気通貫でご支援しています!
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