PR Planner - Hina
こんにちは、勝永です。
早くも2021年1月が終わり2月に入りました。意識して毎日を過ごさないと1年があっという間に過ぎてしまいそうです。
今回執筆するテーマはタイトルにもあるように「おしゃれ」や「かわいい」等、普段何気なく飛び交っている言葉をAIを活用して定量化していく重要性についてまとめました。
この記事を書くきっかけとなったのは、ミンツプランニングが提供しているサービス”Instagram運用代行”でクリエイティブをどのように制作していくべきなのかを様々な企業様とお話をしていく中で、今一番重要な課題だと感じた事がきっかけとなっています。
Instagramアカウントの運用をするうえで理解しておきたい事や、インフルエンサーマーケティングの成果指標の定め方に迷っている方に読んで頂ければ幸いです。
目次
Instagram運用代行におけるクリエイティブの価値
企業様とInstagram運用代行のお打ち合わせを進めるにあたり、「何故そのクリエイティブが良いのか」という議題があがります。
そもそも、SNSは媒体によって特色が強く、各プラットフォームにあった運用を行わないとユーザーの心を動かす事は出来ないものです。
何故ミンツプランニングにアカウントの運用をお任せ頂けるのかというとSNSの知見、特にInstagramを活用したマーケティングを10年間行ってきた事による実績があるからこそ生み出せるクリエイティブやマーケティング施策が強みであると考えています。
これまでミンツプランニングで運用してきたアカウント数は数百アカウントを超えているので、感覚的にユーザーが好むクリエイティブやトレンド感等を理解しているプランナーが多く存在しています。
では「感覚的にユーザーが好むクリエイティブやトレンド感」とは何でしょうか。
感覚的に捉えている物事を言語化する事は非常に難しく、どこまでいっても定性的な指標となっていました。
これでは属人化してしまい、社内にナレッジとして蓄積していく事が出来ないと判断し過去運用したアカウントの実績データを全て書き出しクリエイティブから取得できるデータを下記のようにまとめました。
・いいねが多くついた写真
・いいねが多くついたテキスト、ハッシュタグ
・コメントが多くついた写真
・コメントが多くついたテキスト、ハッシュタグ
・保存が多くされた写真
・保存が多くされたテキスト、ハッシュタグ
・フォロワーが増加したタイミングに投稿した写真
・フォロワーが増加したタイミングに投稿したテキスト、ハッシュタグ
上記はほんの一部分で実際は写真に使用されているカラーコードや映されている物が何なのか等も画像解析で取得しています。
取得できるデータをまとめれるだけまとめて、自社で開発したアルゴリズム、俗にいう”AI”で算出する事によって特定の値に変化が見受けられるようになりました。
このデータを元に自社で保有しているインフルエンサー向けアプリで”クリエイティブパターン”のアンケート調査を実施したところ「何故このクリエイティブが良いのか」の傾向とAIで算出した値の相関関係を発見する事が出来ました。
このデータベースを活用する事によって、アカウント運用を行う上でのKPI設計や振り返りが適切に行えるようになり、これまで”感覚的”だった運用を戦略的に成功する確率思考に変化させていく事が可能となりました。
もちろん、機械だけでは成功する確率を最大値にする事は出来ないので”女性が持つ感性”と掛け合わせていく事によって最大値にしていける運用をミンツプランニングでは行っています。
企業アカウントのフォロワー数は見込み顧客になりえるフォロワー数と相関関係になっているか
企業様とInstagramアカウントの運用を行っていく中で、まずは目標をどのように設定するかと言った議題となります。
この時、目標値をフォロワー数で置く事が多いですが、ミンツプランニングが考える目標値は”見込み顧客になりえるフォロワー数”だと考えます。
10000人のフォロワー数で見込み顧客が100人より、5000人のフォロワー数で見込み顧客が200人の方がアカウントとして価値があると考えます。
当たり前のように感じますが、これまで見込み顧客となるフォロワー数を可視化して運用していく事が困難でした。
これはフォロワーがどのような趣味嗜好があり、どんなジャンルの人なのかがわからないからです。そこで、ミンツプランニングは企業アカウントのフォロワーのインサイトを分析するツールを開発して企業アカウントのフォロワーのペルソナを可視化する事にしました。
実際にツール使用するとこのようなインサイトが可視化されます。
(文字が大きくなっているワードが多くのフォロワーと共通しているインサイトワードとなります)
キャンペーン等で収集したフォロワーはどうしてもこのような懸賞が多くなってしまいます。これも可視化する事によって見えてきた傾向と課題でした。
インサイトが見えれば冒頭で記載している”好まれるクリエイティブ”を運用していく事によってフォロワーに対して適切なアプローチが可能となります。
実際に運用していった結果インサイトが大きく変更し、見込み顧客に繋がりそうなフォロワーが多くなった事が見受けられます。
このようにフォロワーを分析して運用方針を見直していく事でアカウントとして成功の確率をあげていきます。
インフルエンサーマーケティングはどうなれば成功と言えるのか
こちらも企業様とお取り組みをさせて頂くうえで”成果”を何に設定するか議題となります。
企業活動をしていくうえでは売上を上げる事を目標にするのは至極当然の目標ですが、インフルエンサー施策はブランディング形成の有効性が高く、インフルエンサー施策を行った直後に売上のみで成功と失敗を判断するのはそもそもの施策設計が誤っていると考えます。
ブランディング形成は顧客が持つ商品やサービスへの銘柄忠誠度を高め、中長期的に選択されていくように働きかける施策となります。
では何を成果指標として設定する事がミンツプランニングとして良しとしているかというと、「成果数」と「ブランド認知度」となります。
「成果数」は言葉の通りPRする商品に設定している成果の数を指していて、「ブランド認知度」は施策をする事によってどれくらいの人がその商品に対する認知やイメージが変化したかを表す指標となります。この2つの指標を掛け合わせる事によって短期ではなく中長期的にどのように施策の効果が現れていくかを測定していきます。
しかし、「ブランド認知度」を図る方法は大規模な調査が必要となり、期間や費用を要する事になります。
インフルエンサーマーケティングを行ううえで大規模な調査はハードルが高くなり、実施する事によって成果が出る可能性が高いにも関わらず躊躇してしまう事になるので自社で独自のツールを開発しました。
独自ツールでは「ブランド認知度」に変化をもたす可能性が高い指標を、過去数千件に及ぶインフルエンサーマーケティングの実績データより算出し、AIによって指標を定める事が可能となりました。これによりインフルエンサーマーケティング施策を行う前に設定するKPI値が明確になり、施策実施後も設定したKPIと照らし合わせる事で施策の成功と改善内容を可視化する事が容易にできるようになりました。
最後に
Instagramアカウント運用やインフルエンサーマーケティングを行うには目標設計が一番重要なポイントとなりますので、「KPIが定まらない」や「成果に起因する指標が知りたい」等、設計部分だけでもお力添えさせて頂きたいと思いますのでお気軽にお問い合わせください。
なんとなく実施する施策は、会社として成功か失敗かの実績すら蓄積する事が出来なくなってしまいますので、まずはご相談頂ければと思います!