PR Planner - Hina
目次
インフルエンサーマーケティングについて
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで活躍するインフルエンサーを起用して行う現在最も注目されているマーケティング手法のひとつです。
今や欠かせないSNSを活用することで高い拡散力が期待できるだけでなく、根強いファンを持つインフルエンサー独自視点からの信憑性のあるリアルな口コミは、ファンやユーザーからの高い信頼を得ることにもつながります。
インフルエンサーマーケティングの成功のカギは、どのインフルエンサーを起用するかというキャスティング力にあるといっても過言ではありません。
フォロワー数だけでなく、訴求したい商品やサービスに合ったインフルエンサーをキャスティングしなければ、思うようなマーケティングの効果が得られないこともあります。
今回は、商品とインフルエンサーとのミスマッチを防ぐためにも、インフルエンサーキャスティングを成功させるコツをご紹介します。
インフルエンサーキャスティングとは?
SNSで多くのフォロワーを抱え、SNS投稿などを通じて情報発信をしているインフルエンサーを選定して起用(キャスティング)することを、インフルエンサーキャスティングといいます。
インフルエンサーの定義はフォロワー数の大小だけではありません。
インフルエンサーにはそれぞれ個性や特徴があり、訴求したい商品やサービスによって、施策に適切なインフルエンサーは異なります。
商品・サービスに適したインフルエンサーを選定することで、インフルエンサーのファンやその先にいるSNSユーザーにリーチしやすくなり、認知度向上や販促機会の増加につながります。
一方で、適切なインフルエンサーをキャスィングできなければ、十分なマーケティング効果は期待できません。
インフルエンサーキャスティングを成功させるコツ
どのインフルエンサーを起用するかによって、SNSマーケティングの戦略や目的が担保されるかどうか、投稿がターゲットに届くかどうか、商品の魅力をうまく伝えられるかどうかがマーケティング活動の結果に大きく影響します。
インフルエンサーマーケティングを成功させる第一歩は、適切なインフルエンサーの起用をすることが重要となってきます。
ポイント❶
インフルエンサーのフォロワー数に惑わされない
必ずしも100万人以上のフォロワーを持つトップインフルエンサーをキャスティングすれば、SNSマーケティングが成功するとは限りません。
フォロワー数の多い人気インフルエンサーほど、キャスティング費用は高くなる傾向にあり、マーケティングでの目標の数値も高く設定されます。
確かに、フォロワー数が多いインフルエンサーの方が成果につながりやすいように思われるかもしれませんが、訴求したい商品や商品のターゲットによって最適なインフルエンサーは変わってくるので、フォロワー数だけに捉われないことが大切です。
インフルエンサーには、美容、コスメ、料理、エンタメなど、それぞれ得意な投稿のジャンルがあるため、各ジャンルに興味のあるユーザーがインフルエンサーを支持しています。
そのため、インフルエンサーの特徴や商品のPRへの活用方法を考えることで、適切なインフルエンサーの選定やターゲット層への的確なリーチが見込めます。
適切なターゲットにリーチすることができれば、商品の認知度を高めて販売促進につなげられるだけでなく、投稿を見たユーザーがリポストをして情報を拡散してくれることも期待できます。
このように、インフルエンサーを選ぶ際には、単純にフォロワー数だけを見るのではなく、そのインフルエンサーの投稿スタイルやフォロワーとのコミュニケーション手法などをよく確認した上で、訴求したい商品やイメージに適しているかどうかを慎重に見極めるようにしましょう。
ポイント❷
PRに意欲的なインフルエンサーを起用する
インフルエンサーの選定の際には、フォロワー数に惑わされないことに加え、PRに意欲的に取り組む人を選ぶことも大切です。
インフルエンサーが商品の愛用者であれば、商品のPRを依頼しやすいだけでなく、商品について詳しく好意的な口コミを書いてもらうことも期待できるでしょう。
普段から使用しているからこそのリアルな口コミは、商品の信頼性を高め、より自然な形で商品をPRすることが可能です。
インフルエンサーにPR投稿を依頼する際に押さえておきたいポイントとして、商品の良い点ばかりを発信してもらうのではなく、リアルな声を届けることのできるインフルエンサーを起用する方が、ユーザーからの信頼を得やすいと言えます。
同時に気を付けなければならないのが、炎上対策です。
注意しなければならないのは、PRを依頼した商品に対しての不適切な発言、投稿だけではありません。
宣伝と気づかれないように巧妙な口コミを発信するステルスマーケティングは、インフルエンサーだけでなく企業の評判にも影響を及ぼしかねません。また、インフルエンサーが商品のPR投稿以外で不適切な発言をしたり、不祥事を起こしたりすることで、企業へ悪影響を及ぼす場合もあります。
インフルエンサーを起用する際には、こうしたリスク対策を念頭に置きつつ、PRに意欲的なインフルエンサーを選ぶことが成功のカギのひとつとなるでしょう。
ポイント❸
インフルエンサーとファンとのつながりを重要視する
SNSの魅力のひとつは、インフルエンサーからの一方的な発信だけでなく、ユーザーからのコメントに対するレスポンスなど、双方向のコミュニケーションが取れることです。
そうした交流を通じて、多くのインフルエンサーが根強いファンを獲得しています。
インフルエンサーとファンとの間に信頼関係が構築されれば、ファンはインフルエンサーに憧れるだけでなく、「この人が紹介するなら良いものに間違いない」と感じ、購買意欲にもつながりやすくなります。
商品PRと連動してインスタライブなどでファンとつながる機会を作れば、リアルタイムで商品の魅力を紹介することができます。
また、視聴者からの質問にも答えることができるので、直接的なコミュニケーションが可能になり、より信頼度も増すでしょう。
日頃からファンとのつながりを大切にしているインフルエンサーを起用できれば、インフルエンサーマーケティングの成功にもつながりやすくなります。
ポイント❹
ターゲットを細かく設定し、施策の目的を定める
ここまで、フォロワー数の多いインフルエンサーが必ずしもインフルエンサーマーケティングに適しているとは限らないことと、インフルエンサーの特性が商品やサービスの特性がマッチしているかが重要であることをお伝えしました。
次に重要なのは、商品を届けたいターゲットを明確かつ詳細に設定することです。
インフルエンサーマーケティングを行う際には、どのような顧客をターゲットにしたいのかというペルソナの設定が欠かせません。
ペルソナを設定する際は、年齢や性別だけでなく、どのようなジャンルに興味があるユーザーにリーチしたいか、普段どのようなインフルエンサーをチェックしているのかなどを詳細に決めておくと良いでしょう。
同時に、インフルエンサーマーケティングを行う目的とゴールも明確にしましょう。
「なぜインフルエンサーマーケティングを行うのか」「どのようなマーケティング効果を期待するのか」を予め明確にしておくことで、マーケティングの方向性が定まりやすくなり、施策を実施する段階で迷うことなくスムーズに進めることができます。
以下の一例のように、施策の目的やターゲットによって、最適なSNS媒体、戦略、宣伝手法も変わるため、事前にこれらを明確にすることが重要なポイントです。
ポイント❺
PRに適したSNS媒体を検討、決定する
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、利用するSNS媒体の選定も重要です。
マーケティング効果を最大化するために、リーチしたいターゲットによって、どのSNS媒体を活用するのが効率的で効果的かを見極めましょう。
各SNSの特徴をふまえながら、どのSNS媒体を活用して宣伝および投稿を行うか決定しましょう。
インフルエンサキャスティングのメリット・デメリット
インフルエンサーを起用して行うインフルエンサーマーケティングには、メリットもデメリットもあります。
メリット
インフルエンサーを起用し、実体験や口コミを発信してもらうことで、ユーザーの共感を得やすいマーケティングを行うことができます。
インフルエンサーのファンだけでなく、SNSの高い拡散力によってフォロワー外のSNSユーザーへ訴求できる点もメリットです。
インフルエンサーの消費者視点に立ったリアルな口コミは、テレビCMや雑誌などの従来の広告手法よりも身近で、受け入れられやすいのが特徴です。
SNSを活用することで、、キャンペーンを実施したり、消費者をECサイトへ誘導したりすることが可能です。
SNS上で情報を入手し、商品購入まで完結させることができるため、ECサイトなどで商品展開をしている場合には、特に向いているマーケティング手法と言えるでしょう。
デメリット
インフルエンサーマーケティングを成功させるコツにも直結しますが、適切なインフルエンサーを選ばなければマーケティングとしての十分な効果が得られないのがインフルエンサーマーケティングの難しい点です。
また、企業にとっては、ステルスマーケティングや不適切な発言や言動がないように、炎上対策を常に行わなければならないのも手間のかかることと言えるでしょう。そのため、マーケティングプロセスにおいてインフルエンサーと密に連絡を取り、進捗を含めた管理を徹底する必要があります。
インフルエンサーキャスティングの方法
最後に、インフルエンサーキャスティングを行う方法についてお伝えします。
インフルエンサー所属事務所やプロダクションへ依頼
事務所所属のインフルエンサーを起用する場合は、所属事務所が窓口となるため、事務所の担当者と交渉します。
また、事務所へインフルエンサーを紹介してほしいという相談も可能なため、インフルエンサーの特性を把握した上で、SNSマーケティングの目的やターゲットに最も適したインフルエンサーを紹介してもらうこともできます。
ただし、契約内容によっては相談を持ちかけても断られてしまうこともあるため、事務所との関係構築や契約交渉力が必要になります。
インフルエンサーに直接連絡を取る
依頼したいインフルエンサーが決定しており、そのインフルエンサーと連絡が取れる場合、メールやSNSのDMなどで直接依頼することも可能です。
依頼内容や商品について詳しく説明できるほか、事務所などを通す必要がないため、仲介手数料などの費用を抑えることができます。
一方で、直接インフルエンサーとやりとりをする場合の注意点としては、突然インフルエンサーと連絡が取れなくなったり、急なキャンセルなどが発生して突然契約解除を強いられるリスクもあります。
万が一のトラブルへの対応力やリスクヘッジも求められます。
インフルエンサーキャスティング会社に依頼する
インフルエンサーと企業の仲介役として、キャスティング会社に依頼することも可能です。
SNSマーケティングの目的やPR施策に最も適したインフルエンサーの選定からキャスティング業務の代行を依頼できます。
知見のあるSNSマーケターによるインフルエンサー選定の他、契約や必要な書類作成などキャスティング業務を一括で依頼することができるので、企業としての手間が大幅に省けることになります。
キャスティング会社によっては、インフルエンサーのキャスティング後も、案件の進捗管理などインフルエンサーが関わる業務管理や、施策後の数値分析、ネクストアクションの提案まで行ってくれます。
初めてインフルエンサーマーケティングに挑戦する場合や、少ない人数でインフルエンサーマーケティングに取り組む場合などはキャスティング会社を利用するのも良いでしょう。
一方で、仲介手数料などの費用は必要になりますので、予算との兼ね合いを検討することが必要です。
まとめ
インフルエンサーマーケティングにおいて、どのインフルエンサーをキャスティングするかは成功に最も大きく影響します。
キャスティングを成功させるためのコツを踏まえて、どのようなインフルエンサーがプロモーションしたい商品やサービスにふさわしいのか、具体的なイメージを膨らませ、事前に準備しておくとよいでしょう。
初めてインフルエンサーのキャスティングを行う場合は、キャスティング会社に依頼してマーケティングを進めることでミスやトラブルなく円滑に進められます。
ミンツプランニングでは、キャスティングからインフルエンサーマーケティング業務を行う事が可能です。ぜひ一度ご相談ください!