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Mint'z Planning Official
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2024.03.29

インフルエンサーマーケティングの効果測定方法とは?SNS媒体別にご紹介

 

インフルエンサーマーケティングの効果測定とは?

インフルエンサーマーケティングとは、企業が訴求したい商品やサービスなどをSNS媒体や動画サイトを通してインフルエンサーに宣伝してもらうことで企業やブランド・商品の認知度を高め、購買を促すマーケティング手法のことです。

近年、PR戦略としてインフルエンサーマーケティングを導入する企業が増加しています。インフルエンサーマーケティングは、ただPR施策を実施するだけでなく、具体的な数値を確認して効果測定を行いながら継続的にプロモーション効果を高めていくことが重要です。

この記事では、インフルエンサーマーケティングにおいて重要な効果測定について、なぜ効果測定が重要なのか、効果測定の指標、測定方法についてお伝えします。

なぜ効果測定は重要?

SNSマーケティングの施策を行い、実際にどのような成果が得られたのかを知ることは大切です。

効果測定をせずにPR施策を実施するということは、最終的な成果がどうなるのかわからない、つまり費用対効果が測れないまま曖昧な状態で施策を実施し続けるということです。結果を数値化して把握し、次のプロモーションにつなげて効果を上げていかなければ、コストの無駄遣いになってしまいます。

効果を測定することで今後の施策の改善にもつながり、ターゲットや方向性が定まることで、SNSの活用・発信方法はより明確なものに変わっていくでしょう。

実際の費用対効果を把握し、インフルエンサーマーケティング施策の精度を高めるためにも、効果測定は欠かせません。

効果測定は難しい?

インフルエンサーマーケティングの効果は、一般的に動画の再生回数やインプレッション数などの「リーチ数」や、ユーザーが「いいね!」「コメント」「保存」など何らかのアクションを起こす「エンゲージメント数」で測定されます。
また、販促施策の場合は、商品ページのリンクのクリック数や実際の販売数も指標となります。しかし、これらの数値から効果を判断するのか難しいケースもあります。

定期的にインフルエンサーマーケティングを実施している企業であれば、効果測定に用いた数値から、前後のマーケティング施策との比較を行うことは可能です。しかし、インフルエンサーマーケティングが売上にどれほど貢献したかを判断することは難しいのも事実です。

インフルエンサーマーケティングはテレビCMなどのマス広告に比べ、はるかに低コストで実施できるというメリットがある反面、効果として現れるインパクトも小さい可能性が考えられます。また、リーチ数やエンゲージメント数は予測できても、複数のSNSでのマーケティングは細分化された効果の判断が難しい場合もあります。

 

効果測定に使われる指標

ここからは、効果測定に使用される具体的な指標についてお伝えします。

効果測定に使われる指標は、大きく「投稿指標」「行動指標」「売上指標」に分けられます。それぞれ以下で詳しく説明します。

投稿指標

投稿指標とは、商品をPRするための投稿に対して、ユーザーが閲覧した回数や何らかのアクションを起こした数を数値化して効果を測定します。

投稿指標には、リーチ数とエンゲージメント数の2種類があります。
リーチ数には、投稿を閲覧したユーザー数、投稿が表示された回数(インプレッション数)、動画の場合は再生回数が含まれます。

エンゲージメント数は、ユーザーの興味関心を示す指標の一つで、「いいね!」の数に加え「コメント数」や「保存数」に基づいています。
エンゲージメント数には、SNS上でユーザーが行ったアクション数が含まれます。
これらの指標のほか、フォロワー数やチャンネル登録者数に応じて効果を推定し、インフルエンサーを選定したり、インフルエンサーへの依頼金額を検討したりします。

行動指標

行動指標とは、ユーザーが投稿に起こした具体的なアクションの数を測定します。

PR投稿を見たユーザーが商品やサービスに興味を持った場合、投稿されているリンク先に移動したり、商品やサービスのキーワードが含まれた投稿を行ったりします。

これらは、インフルエンサーによる投稿を超えてユーザーが起こした行動を計測することができます。
行動指標が高ければ高いほど、PRしたい商品に対してユーザーが高い関心を持っていることがわかり、商品の魅力が伝えられている可能性が高いという判断ができます。

売上指標

売上指標とは、投稿を通じて実際に購買に繋がった売上を計測します。

インフルエンサーマーケティングの投稿には、商品やサービスのページに遷移する測定リンクが含まれていることが多いので、そのリンクを経由して購入に至ったコンバージョン(CV)数を把握することができます。

さらに、インフルエンサーマーケティングによっては投稿に記載されているキャンペーンコードを利用することで、通常価格から割引されるものもあります。このキャンペーンコードを利用して購入数を知ることも、売上指標になります。

【SNS別】インフルエンサーマーケティングの効果測定方法

ここからはSNS媒体別にインフルエンサーマーケティングの効果測定方法についてご紹介します。

Instagram(インスタグラム)

インフルエンサーマーケティングで最もよく使われるSNS媒体のひとつである「Instagram」は、写真と文章を投稿できるほか、24時間後に自動的に消えるストーリーズ投稿や、最大60秒の短尺のショート動画が投稿できるリール投稿もあります。

Instagramでは、ビジネスアカウントを作成することで「Instagramインサイト」を利用できるようになり、ユーザーのアクションや行動を分析・確認できます。インフルエンサーや企業の公式アカウントなどはビジネスアカウントを作ることで、効果測定することができます。

Instagramには投稿を拡散する機能はありませんが、ユーザー数が多く、キーワード検索も可能であるためエンゲージメント率を高めることで売上につなげることができます。さらに、検索によっておすすめ欄に投稿が掲載されることで、より多くのユーザーの目に留まる可能性があります。

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeは動画投稿サイトのひとつで、インフルエンサーは動画を通して商品やサービスのPRをします。

投稿した動画の数値やユーザー属性などを分析できる「YouTubeアナリティクス」を利用することで視聴回数やインプレッション数、動画のクリック数などの測定ができます。他にも、過去28日間の視聴回数や総再生時間、人気の動画の確認も可能です。

この「YouTubeアナリティクス」は、YouTubeアカウントを持っているユーザーなら誰でも利用することができ、動画投稿に合わせて投稿した動画毎の効果を確認することができます。

動画の概要欄には文章などで補足情報を付け加えられるので、サイトのリンクを掲載できるほか、インフルエンサー独自のキャンペーンコードを記載することもできます。インフルエンサーが持つ他のSNSアカウントも記載することで、よりエンゲージメント数や売上につながるPRが可能です。

TikTok(ティックトック)

ショート動画を投稿できるTikTokでは、一般アカウントでも使用できるインサイトがあります。各動画の視聴回数に加え、ユーザーの視聴時間やどこからアクセスされているかという所在地もわかります。

総再生回数だけでなく、動画が最後まで視聴されているかどうかを示す平均視聴時間も重要な効果測定の指標です。

店舗やイベントへの集客を期待するのであれば、動画視聴者の位置情報も必要な情報です。店舗やイベントと距離の近いユーザーが視聴しているほど高い売上を見込めるほか、集客数の予測をすることもできます。

X(旧:Twitter)

Xでは、アカウントを持っていればアナリティクス機能を利用できます。過去28日のインプレッション数やエンゲージメント数など数値化されたデータを見ることで効果測定を行います。

Xのアナリティクスでは、インプレッション数やクリック数、投稿に掲載されたリンクをクリックし、会員登録や購入などの行動につながったかを知るコンバージョン数、エンゲージメント数の項目があります。

投稿は時系列で表示され、次々に新しい投稿が流れてくるため、投稿が多い時間帯にはインプレッション数が下がることもあります。しかし、リポスト機能もあるため、投稿を見た人がリポスト機能を用いて投稿が拡散されることで後日インプレッション数が大きく伸びることも期待できます。

 

インフルエンサーマーケティングの効果を最大限に引き出すコツ

インフルエンサーマーケティングの効果を最大化する、つまりリーチ数やエンゲージメント数、動画視聴数を増やし、商品の認知度や購入率を高めるためには、最適な方法でインフルエンサーマーケティングを行なう必要があります。

まず、自社の商品やサービスに合ったインフルエンサーを選定することは不可欠です。多くのインフルエンサーは得意なジャンルや専門性がある分野を持っており、適切なインフルエンサーを選定することで、届けたいターゲット層に届けやすくなるというメリットがあります。
ターゲット層が異なってしまうと、十分なインフルエンサーマーケティングの効果は期待できません。

また、利用するSNSによって投稿内容やユーザー層の特性が異なるため、商品に合ったSNS媒体を選定することも重要です。インフルエンサーは複数のSNSを運用していることが多いため、それらを駆使して複合的にマーケティングを行なうのも一つの手法です。

適切なインフルエンサーを選定した上で、投稿内容については事前に入念に打ち合わせを行い、炎上対策など不適切な発言を避けることはもちろん、よりターゲット層に届く投稿内容かどうかを検討することでより高い施策の効果が得られるでしょう。

一方、インフルエンサーマーケティングには、インフルエンサーならではのリアルな口コミや意見がユーザーに届き、共感を得られるというメリットもあります。インフルエンサーの個性と意見を発信しつつ不要な投稿や発言を避け、より良いコンテンツを作ることがインフルエンサーマーケティングを成功させる鍵となります。

まとめ

今回は、インフルエンサーマーケティングにおける効果測定についてお伝えしました。

多くの企業が導入し始めているインフルエンサーマーケティングは、SNSというプラットフォームの特性上、売上への貢献度を正しく測定することは容易ではなく、推計値に基づいて算出する必要があります。

そのため、できるだけ正しく効果測定を行うためには、効果測定の方法を明確にし、データを蓄積していくことが重要です。また、各SNSの仕様は常に変化しており、取得できるデータも変化する可能性があるため、定期的なキャッチアップもインフルエンサーマーケティングを成功させるポイントです。

ミンツプランニングでは、インフルエンサーマーケティングにおける戦略・目的設定、企画立案、どのようにKPI設計していくかについても相談いただけますので、お悩みのことがあればお気軽にご相談ください。